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クレジットカードと海外旅行傷害保険

 
−はじめに−
 海外旅行の際,切っても切れないのが「海外旅行傷害保険」である。他のpageも紹介し,また,たまに掲示板にも書き込んだりするが,私の場合,新婚旅行の際に海外旅行傷害保険費用として夫婦2名の15日間プランで合計23,000円を支払った苦い経験がある。というのもこの頃は,クレジットカードの付帯機能はほとんど知らず,その結果,保険が付帯されているクレジットカード(NICOS-VISA/引受損保会社:東京海上火災)を持っていても気づかなかったという訳である。年会費1,750円(実際に持っているカードは,JAS-NICOS-VISAなので1,750円)で補償額はともかくとして,一般的に使える海外旅行傷害保険が付帯されている訳だから,23,000円の出費は今から考えても本当に勿体ない話である。

 その後は,同じ轍を踏まないように,新婚旅行から数ヶ月後の海外旅行では,事前に申し込んだ海外旅行傷害保険をキャンセルし,NICOS-VISAの付帯保険のみで旅行をした。
 ただ,扶養家族でない妻の保険については,NICOS側と何度かやりとりをして,家族特約外であることが判明し(現在は「補償サービスのご案内」には注釈が記載されている。当時は記載がなかった。),慌てて旅行直前に家族カードを取得したが,旅行当日に間に合わないというハプニング付きであった(実際は,職場に送付されていた。)。もちろん,カードを旅行に持っていかなくても保険は付帯されるが,現地のエマージェンシーサービス会社との間ではカード番号等の要求もあるので,保険付きのカードは持参した方がよい。

 クレジットカードと海外旅行傷害保険との歴史?として,最初に付帯されたカードとなると,古くはJAL Club Aカードが国内では最初になる。このカード,海外渡航をするビジネスマンには"出張の旅に保険をかけずに済む。"ということで当時は申し込みが殺到したようである。その後,銀行系ゴールドカードを中心として,海外旅行傷害保険の付帯を各社競ってきた。数年前からは信販系,流通系を中心として一般カードに付帯し,クレジットカードの付帯サービスとしてはかなりポピュラーになっている。最近では年会費無料カードを含めて多くのクレジットカードに付帯されるようになり,この機能がないとなんだかクレジットカードとして物足りないような感じすらある。

 なお,内容については万全?を期しておりますが,素人が作成しておりますので,内容に不備な点があるかと思います。付帯保険の詳細について疑問があれば,各カード会社に問い合わせいただくことをオススメします。また,ここに記載してある内容については,カード会社やカード会社の保険デスクに確認しながら作成していますが,これまで誤った情報を教えられたケースもあったので,最終的な判断は自己責任でお願いいたします。私自身は,自分の保持しているカードについて自ら調べた範囲では,損保商品の代替えに充分だという認識を持っています。しかしながら,全てのカードについて確認を行うことは不可能なので,カード付帯保険のみで旅行をされる方は,是非,当該カード会社にお問い合わせいただきたいと思います。

 また,カード付帯の保険の延長法として,ゆう子にお任せ!さんのコメントを紹介させていただきました。この場を借りまして深謝します。


1.高額な海外の治療費
国民健康保険でも海外旅行中の治療費はカバーされるが。。
2.クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険と損保商品
カード会社と引受損保会社
利用付帯と自動付帯について(カード付帯の保険の延長法)
3.クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険の内訳
4.実際に保険を利用するためには
5.保険金の請求について(1社のみの請求でよい。)
6.カードにより現地で対応に差がある

最終更新日 2005.4.24
更新履歴 2001.6.23,6.24,11.3,11.4,2002.2.10,2003.1.20,1.25,4.19,4.28,4.29,2005.4.24

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−高額な海外の治療費−
 
 海外旅行傷害保険を考えた時,最も利用する頻度が高いと考えられるのが,疾病治療費,傷害治療費,賠償責任及び携行品損害であろうか。ただし,国によって国情,医療事情等により,治療費等が異なるケースは容易に想像でき,したがって,海外旅行傷害保険を検討する際に,海外の事情を知っておかなければならない。一般的に北米や欧州は医療費が高いと言われる。東南アジアになると逆に安いことも少なくないようである。1999.7の東京海上の資料によると,盲腸で手術し,1週間入院したと仮定すると,アメリカ・ハワイでは手術費用6,500US$,1日あたりの平均入院費用650US$で,トータルで6,500+650×7=11,050US$×123円=136万円相当になる。ハワイでは,救急車も有料であるため,治療費と合わせて最低でも疾病治療費は200万円はほしいところだ。欧州の例では,フランス・パリで同じ様な状況だと日本円で70万円程度(公立病院)のようだ。タイ・バンコクになると3万円程度(公立病院)で済むこともある。

 ただし,これらは一例で,また公立病院を例に取っているが,病院やアメリカだと州によっても治療費はまちまちである。このあたりになると損害保険会社の標準的なプランが参考になると思う。損害保険会社のプランは,99%の確率で補償をカバーできるような気がするが,実際の損保商品は,治療・救援費用は1,000万円〜というラインが多い(従来は,疾病治療費と傷害治療費及び救援者費用は別扱いであったが,現在は総計表示になっている。)。

 個人的には,疾病治療費や傷害治療費は200万円の補償で90%はカバーできると思っている。しかしながら,残り9%を上乗せするにはやはり1,000万円はほしいところだろうか。

 ただし,海外でレンタカーを借りて運転をする場合においては,更にリスクが高くなり,カード付帯保険内容では十分ではないと思われる。外務省のWeb Siteでは,アメリカでのレンタカー事故により,2,000万円を超える治療費がかかった例を紹介しており,その他にもWeb上では遙かに高い高額治療の例もあるようだ。そういった例では,大けがをして渡航国で病院にかかり手術や入院,その後日本へのビジネスクラスでの搬送。。。いろいろ考えるとクレジットカード付帯の一般額である200万円ではとても足りないケースも容易に想像できる。

 したがって,保険は上乗せが多いほど,安心感はあるかと思う。ほんの少しの掛け金をケチったばっかりに手出しが多くなったということでは,悔やみきれないと思うので,心配な方は損保商品を例に取りプランニングする必要があるだろう。

  

国民健康保険でも海外旅行中の治療費はカバーされるが。。
 
 疾病治療費や傷害治療に関しては,2001年1月から国民健康保険で治療費は一部カバーされるようになった(会社員等の加入する健康保険に関してはそれ以前から)。現地で立て替え払いを行い,所定の書類を提出すると国内で治療を受けたような感じで自己負担分以外の部分では治療費が戻ってくるようだ。ただし,支給される療養の範囲は,日本において保険診療と認められているものに限られ,日本の診療機関にかかった場合の保険診療料金を標準として計算される。つまり,日本国内とほぼ同じ水準の治療費であれば,国内で保険診療を受ける感覚で治療費を払うことになるが,日本国内水準よりも遙かに高い診療費等であれば,高額な治療費を自腹で払わないといけなくなる。また,治療目的の渡航では給付の対象にならないので,こちらも注意が必要だろう。

目黒区役所のWeb Siteに診療内容明細書と領収明細書の書式,疾病分類表がpdfで文書化されているので,海外旅行で保険治療を行うケースが考えられる場合は,プリントアウトしておき持参する方が良いだろう。

 私個人としては,健康保険は長期旅行や海外赴任の際に海外旅行傷害保険のバックアップという感じで捉えた方がいいのではないかと思っている。また,健康保険だけでOKという訳でもないので,他の項目を含めて海外旅行傷害保険に加入する必要はあると思う。
 ただ,慢性的な病気の治療等については健康保険のみ使えるので,この点についてはメリットがあると思う。また,健康保険を使う場合には,現地で立て替え払いをしなければならないという点,実際にかかった病院や医師に必要書類を記載して貰う必要があるという点が気になるところだろうか。自己負担や手続きの煩雑さ,現地国語でのやり取り等を考えると短期の海外旅行程度では,海外旅行傷害保険の方が楽かもしれない。

 

−クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険と損保商品−
 
 クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険は,一般に販売されている損害保険会社の商品と内容については,それほど変わらない。また,例えば三井住友カードなら,三井住友海上火災が,JCBカードなら日本興亜損保が引受会社になっており,損保商品とある意味では同じ商品と言える。ただ,大きな違いは補償額の大きさと疾病死亡の補償が付帯されているかどうかだろうか(クレジットカードの付帯保険には疾病死亡の保険は付帯されていない。)。しかしながら,カード毎に付帯保険のサービスについては実際には異なるようなので,使えるかどうかの判断は,カード会社に聞くなどして事前に調べておいた方がよい。

 一般的なクレジットカード付帯保険項目は,死亡・後遺障害,傷害治療費用,疾病治療費用,賠償責任,携行品損害,救援者費用等になっている(他に三井住友カードの一部のカード,ダイナースプレミアムカード,JALダイナースカード,JAL-Club-Aゴールドカード(DC-V/M,JCB)に見られる航空便遅延保険などがある。他では2003.12月に発行されたアメックスセンチュリオンカードに見られるレンタカー保険などがある。) 
 損保の商品では疾病死亡をはじめ他に自動車運転者賠償,旅行変更費用,傷害入院日額保険,葬祭費用等がある。ただ,損保商品は旅行日程が長くなればなるほど,補償額が上昇していく。一方,クレジットカードの付帯保険については,概ね最長3ヶ月(カードによっては90日)が限度であり,それ以上の旅行を予定しているならば,別途保険をかけなければならない。

 クレジットカードの付帯保険の利点として,

1. 旅行の度に保険を掛けずに済む
2. カード会員である限り年に何回,旅行にいっても補償される(ただし,携行品損害等は年間補償額の上限はある。概ね100万円。)。
3. 多くのカードが最長3ヶ月程度であり,通常の旅程なら全てカバーできる。
4. 家族会員も本会員と同じく付帯される。
5. 複数の海外旅行傷害保険付帯のカードを持っている場合,一部のカード及び一部の保険項目(多くの場合,死亡・後遺傷害保険)を除き保険料は合算される。
6. 一部のカードでは,生計を共にする家族ならカード会員でなくても家族特約により,保険が付帯される。

 等が上げられるだろう。

 また,注意すべき点として,

1. 旅行代金を予めカード決済しなければならない利用付帯であるか,それともカードを持っているだけで保険が付帯される自動付帯か。
2. カード発行日から何日目に海外旅行傷害保険が有効になるか。多くのカードが発行日の翌日になっているが,一部のカードではカード発行日から1ヶ月期間を取っている場合もある。
3. 保険の請求等がスムーズになる「緊急日本語サービス」等の連絡先が予めわかっているかどうか
4. 自ら立て替え払いをしないで済むような方法(キャッシュレス・メディカルサービス)を知っているかどうか。ただし,医療機関や少額の治療費の場合,立て替え払いをしなければならないケースがある。また,カードによっては立て替え払いサービスのないものもある(要注意)
5. 損保商品に比べて傷害治療費,疾病治療費の補償額の低さ
6. カードブランドに目を奪われると大手ではない損保会社と提携しているケースもある。
7. カード毎にサービス内容に差がある。
8. ほとんどのカードで保険証書等の発行がない。
9. 保険金請求書の様式が事前に配布されていないので,保険金請求の手続きが,帰国後になる。したがって,キャッシュレスメディカルサービス以外は,現地で保険金を受け取ること(保険金の利用)が難しい。
10. 同じカード会社の保険が付帯されたカードを複数枚持ったり,保険が付帯されているVISA/MasterCardのデュアル発行を行っているカード会社の場合は,VISA/Master2枚でも保険の補償額としては1枚分のみのケースがある。

 等をあげておく。

 さて,実際の保険項目であるが,実際に海外旅行に行ったつもりで考えると,項目では傷害治療,疾病治療,賠償責任,携行品損害あたりが比較的お世話になる可能性が高い。ただ,クレジットカードで最も強調されている死亡・後遺障害は,本人が死んでしまえば何もならない。海外出張が多く家族思いのお父さんには必要不可欠かも知れないが,家族で旅行する場合や独身者には,ほとんど実利はないだろう。 

 ところで,海外旅行傷害保険額だが,実際にどのくらいの補償額が適当なのだろうか?これは,一般に商品として出されている損保会社の海外旅行傷害保険商品の保険プランを参照すると,概ね補償ラインがわかる。

 表1に注目していただきたい。スタンダードな損保商品として(Webからの最低補償プランを抜粋。),日本興亜損害保険,東京海上日動火災,住友海上火災の標準的な一例を示した。3損保ともに最低保障プランであるが,その中でも補償額の大きい項目として,「傷害治療費用」,「疾病治療費用」,「賠償責任」,「救援者費用」あたりが上げられる。

 特に治療・救援費用については,1,000万円以上と大きく,クレジットカードの一般カードや銀行系ゴールドではせいぜい200万円程度で,クレジットカードの中で高額補償額であるAMEX Ptで1,000万円と,やっと損保のスタンダード商品を上回るよう感じである。しかしながら,年会費が安い信販系の一般カードはともかくとして,ゴールドカードで代表的なJCBゴールドや三井住友VISAゴールドは,補償として低いのは否めない事実だろう。
 ゴールドで高額治療費の補償があるカードは,ポケットカードマスターゴールドで,このカード以外だと,アメックスゴールド,セゾンアメックス,UAセゾンカードあたりが300万円で比較的高い。

 治療・救援費用で1,000万円という数字を上げた。問題はこれだけの補償額が必要かどうかであるが,実際に海外でも北米あたりでは手術費が高額という話題はよく耳にする。損保会社のスタンダードプランを見る限り,疾病治療・傷害治療で1,000万円,賠償責任で1億円という数字は,多くの事例をカバーできる数字とみていいかもしれない。裏を返せば,この設定額で,ほとんど顧客からクレームが出ない数字と推定されるのである。ただ,これ以上の額を請求されたケースがまったくないわけではない。これはどの保険もそうだが,上はキリがないものである。

 これでクレジットカードの補償が劣っているかというとそうではない。複数枚のクレジットカードを持っていれば,一部の保険料を合算できないカードを除き,死亡・後遺障害保険を除いて,全て合算できるのである(実際には,クレジットカード付帯にかかわらず,各保険の保険金額に応じて,保険金が支払わられるべき損害分を按分して保険金が支払われる。)。これから,上述の1,000万円を捻出するとなると,信販系の一般カードを5枚持てば事足りる。信販系カードとして,国際提携プロパーカード(ハウス提携なし)では,東急TOPカードやAPLUS-紀香-V/M/Jカードが年会費無料であるし,ORICO-V/M/Jの年会費無料提携カードもある。他では,KC-VISA/Masterで750円の年会費は安い方だろう。これらを上手く組み合わすと,年会費無料で海外旅行傷害保険をちゃっかり掛けてしまうことも可能である。ただし,同じカード会社のカードを複数枚持っていても保険額は同じケースもあるので注意が必要である。

カード会社と引受損保会社
 
 さて,カード付帯保険だが,カード会社やカードブランドに目を奪われることなく,引受損保で選ぶようなスタイルも悪くないと思う。逆にいえば,カード付帯保険狙いだったら,引受損保でカードを選ぶべきである。Web上ではNICOSの対応が良いという記事を目にすることがある。これは,NICOSのパフォーマンスというよりは,引受損保である東京海上日動火災保険に因ることが多いのではないかと個人的に思っている。ただ,NICOSそのものもカードサービスパフォーマンスは非常に高いと感じているが・・・。

 では,実際にどのカードがどういった損保と提携しているだろうか?銀行系カード会社で言えば,系列のグループ会社を引受損保としているケースも少なくない。しかしながら,一般に海外旅行傷害保険の大手損保といえば,AIU保険会社,東京海上日動火災保険,三井住友海上火災保険,ジェイアイ傷害火災保険,エース損害保険を上げているケースが少なくない。

 AIUやジェイアイ傷害火災保険を引受損保にしているカード会社は,当方が調べた範囲では存在していないようだが,東京海上日動火災保険だとNICOS,DC,三井住友海上火災保険だと,三井住友カード,ダイナース,CITIBANK,LIFE,JACCSあたり,エース損害保険はアメックスとなる。その他の損保については,個別に確認する必要があるだろう。

表A 引受損保会社とカード会社

引受損保会社 カード会社
AIU保険
東京海上日動火災保険 NICOS,DC,ACOM
三井住友海上火災保険 三井住友,ダイナース,CITIBANK
JACCS,LIFE
エース損害保険 アメックス
ジェイアイ傷害火災保険
損保ジャパン UC,SAISON-AMEX,SAISON-UA-G
OMC,ORICO,APLUS
日本興亜損保 JCB,東急Top
あいおい損保 UFJ,CF
アメリカンホーム UCS
セゾン自動車 SAISON-G
NCS興産(代理店?) AEON
共栄火災 AJ



利用付帯と自動付帯について(カード付帯の保険の延長法)
 
 海外旅行傷害保険が付帯されているカードのほとんどが,カードを持っていれば(旅行代金を保険が付帯されているカードで払わなくても)自動的に保険が付帯されるものであるが,一部のカードについては,旅行代金(旅行を前提とする公共交通乗用具または主催旅行の料金)をカード決済しなければ付帯されないものもある。例をあげると,利用付帯のカードはアメックスブルー,アメックスグリーン,アメックスゴールド,CITIBANKカード,東急Topゴールドカード,三井住友一般カード,UFJ-VISA/Master一般カードあたり。

 これらのカードについては,事前に旅行代金等を支払うことで,海外旅行傷害保険が付帯されるが(この場合,日本を出発してから3ヶ月若しくは90日間保険が付帯),海外に出国し,海外で初めて利用付帯のカードを使った場合(公共交通用具に限られる。)は,料金を支払ってから3ヶ月後若しくは90日後まで付帯される。したがって,事前に保険を付帯したい場合は,旅行代金や国内移動等に要した費用をカード払いしなければならない。マイル特典で旅行する場合は,旅行代金を支払うタイミングが難しくなるが,例えば,成田や関空に移動する電車の料金をカード払いすると付帯されるので,そういった機会を利用することになるだろうか。

 通常,多くの海外旅行のケースだと,ほとんどが3ヶ月以内の旅行であるから,自動付帯のカードの方が便利だが,例えば3ヶ月を超えて旅行する場合などは,利用付帯のカードを上手く利用することで,保険期間が6ヶ月程度,9ヶ月程度と延長されていく。つまり,自動付帯カードの保険が切れる前に渡航先の国で公共交通用具の支払いを利用付帯カードで決済するのである。これにより,保険期間を長くすることが可能になる。ただ,利用付帯のカードは一般カードを除き,比較的年会費が高いため,組み合わせには注意が必要であろうか。

 また,延長時には実際に保険が付帯されているかどうか,事前にカード会社の保険デスク等に照会しておいた方がいいだろう。

 以下,ゆう子にお任せ!さんの投稿の紹介です。Forum 1より(原文をそのままコピーしましたが,機種依存文字を一部修正してあります。)


[1376] カード付帯の保険の延長法(シティの便利な使い方) -
投稿者:ゆう子にお任せ! 投稿日:01/06/28(Thu) 03:44:44


 8月から保険が全面的に利用付帯になるシティバンクカードですが、使い方によっては便利な使い方が出来るようです。何かの都合で長期間海外に行くことになった場合でも+シティバンクカードで保険料金を節約することが可能です。

 シティバンクカード(サービス変更の案内抜粋)・・・
日本を出国後、公共乗用具の料金をシティバンクカードで支払った場合、「料金をシティバンクカードで最初に支払ってから3ヵ月後の午後12時までの旅行期間」を責任期間とする。

・・・とあります。
1枚目のカードの責任期間が切れる間際にバスや電車・飛行機の切符をシティバンクカードで購入すれば、そこからさらに3ヶ月間。シティバンクカードを複数所持していればその先さらに延長が可能です。(シティに確認済み)

つまり・・・
シティバンクカード+もう一枚の付帯カードで3ヶ月の保証期間を6ヶ月近くに延ばすことが可能です。

 ただしシティバンクカードは治療保証金額が低いので、万全とは行きませんが。
(一般保険を3ヵ月後発効の契約で、補償の少ないとこだけバラ掛け補強するという手もありますが)

 あと、この方法以外で3ヶ月以上海外にいて、当初3ヶ月間のカードの保険を有効に使いたい場合は、

1. 出国前ならどこの保険会社でも3ヵ月後から有効になる保険の契約が出来ます。
 (契約内容は自由に設定可能。特にカードと同じにする必要はない)

2. 出国後に延長したい場合は、利用カード会社の保険そのままの条件で、利用カード会社のみで延長が可能です(もちろん有料で、設定金額の変更は一切不可となるので高額になる)

という方法があります。


 

表1 損保商品とクレジットカードとの海外旅行傷害保険補償額比較

項目 東京海上
日動火災
1Ttype
東京海上
日動火災
1Ttype
三井住友
海上火災
type A
三井住友
海上火災
type B
NICOS
VISA/
Master
JCB-G 三井住友
VISA-G
AMEX-Pt
保証期間 4日まで 6日まで 4日まで 6日まで 90日 3ヶ月 3ヶ月 3ヶ月
死亡・後遺障害 1,000万円 1,000万円 500万円 1,000万円 2,000万円 5,000万円 5,000万円 5,000万円
治療・救援費用合算
(傷害治療費用)
1,000万円 1,000万円 1,000万円 1,000万円 200万円 200万円 150万円 1,000万円
治療・救援費用合算
(疾病治療費用)
1,000万円 1,000万円 1,000万円 1,000万円 200万円 200万円 150万円 1,000万円
疾病死亡 1,000万円 1,000万円 500万円 1,000万円 0 0 0 0
賠償責任 1億円 1億円 3,000千円 1億円 2,000万円 3,000万円 3,000万円 5,000万円
携行品損害
(免責額)
50万円
(0)
50万円
(0)
20万円
(0)
50万円
(0)
20万円
(3,000円)
50万円
(3,000円)
30万円
(3,000円)
100万円
(3,000円)
治療・救援費用合算
(救援者費用)
1,000万円 1,000万円 1,000万円 1,000万円 200万円 200万円 100万円 1.000万円
航空機寄託手荷物
遅延等費用
10 10 10 10 - 有り
航空便遅延費用 2 2 2 2 - 有り
家族特約 - 有り 有り 有り
引受保険会社 東京海上
日動火災
日本興亜損保 三井住友
海上火災
エース損保
年会費・保険料(円) 3,540 4,370 2,820 4,370 1,312 10,500 10,500 89,250

 

 

−クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険の内訳−
 
 クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険は,実際の損保商品としてどの程度のお得度があるのだろうか?
 表2にNICOS-V/M一般カードを例にとり,クレジットカードの付帯保険をバラ掛けをした場合の保険料と比べてみた。なお,保険料として大東京火災のものを使った。
 これからみると,2泊3日の短期旅行では,ほとんど年会費と同等というのがわかる。多くの人が5泊6日の旅行に行ったとして,保険料は2,110円である。

表2 NICOS-V/Mを例にとった海外旅行傷害保険の料金

項目 NICOS
VISA/
Master
バラ掛け
した場合の
保険料(円)
バラ掛け
した場合の
保険料(円)
バラ掛け
した場合の
保険料(円)
バラ掛け
した場合の
保険料(円)
バラ掛け
した場合の
保険料(円)
保証期間 90日 2泊3日 5泊6日 14泊15日 30泊31日 3ヶ月
死亡・後遺障害 2,000万円 420 840 1,280 1,860 2,940
傷害治療費用 200万円 10 30 40 50 100
疾病治療費用 200万円 260 600 1,190 2,020 4,320
疾病死亡 0
賠償責任 2,000万円 20 30 50 80 140
携行品損害 20万円 250 500 810 1,250 2,250
救援者費用 200万円 50 110 180 270 490
引受保険会社 東京海上日動火災 大東京火災 大東京火災 大東京火災 大東京火災 大東京火災
年会費・保険料(円) 1,312 1,010 2,110 3,550 5,530 10,240

 

 

−実際に保険を利用するためには−
 
 海外で病院等にかかる必要が生じた場合,初動でその後の対応に違いが出るので予め付帯されているカードの「利用の手引き」等を参照しておいた方がよい。実際に保険でカバーされる或いは立て替え払いして貰えるはずが,最初の連絡がまずかっただけに現地で高額の治療費を請求され困ったというもあり得るので,連絡先は確実に押さえておきたい。また,各カード会社が設置しているトラベルデスクは,基本的に旅行案内や各種リザーベーションサービスのみなので,実際のエマージェンシーサービスとは窓口が異なる。これらの違いは事前にチェックしておかないと,後でかなり面倒なことになるので,注意すべきだろう。

 緊急時のサービスはカード会社によって名称が異なるが,「日本語緊急援助サービス」といったエマージェンシー時の専用デスクが設置されていることが多いようだ。三井住友やCITIBANK等VISAジャパングループになるとゴールドしか確認していないが,「日本語緊急援助サービス」がアクサアシスタンス社から提供されている。医療相談であれば,「ドクターホットライン」がある。ちょっとした医療相談なら「ドクターホットライン」,医療機関にかかる必要が遭った場合は,アクサの「日本語緊急援助サービス」を利用すると良い。アクサでは東京,シカゴ,シンガポール,パリに拠点がある(東京は24時間サービスではない。)。

 JCBゴールドの場合は,「日本語緊急サービス」がヨーロッパアシスタンス社から提供されている。ただ,JCBの場合は「メディカルホットライン」や「ワールドほっとライン」といった比較的緊急性が低いものに対するサービスもあるので,ケースバイケースに応じて対応する必要がある。JCBの「メディカルホットライン」は野口医学研究所,AEAインターナショナルSOS社,「ワールドほっとライン」は株式会社プレステージインターナショナルが24時間日本語相談窓口として開設しているもので ,拠点デスクが東京,サンフランシスコ,香港,シンガポール,シドニー,ロンドン,パリに設置してあり,それぞれ管轄する地域のサービスを提供している。

 NICOSの場合は,ハローデスクが設置されているが,VISAジャパンやJCBと異なり,トラベルアシスタンスサービス,緊急キャッシュアドバンスサービス,緊急医療サービス等の複合サービスになっている。ただし,緊急医療サービスについては緊急の3ヶ所のセンターが指定されている(パリ,シンガポール,アメリカ)。ハローデスクでの医療サービスも基本的にはアシスタンス会社が治療費の立て替え払いを行ってくれるようだ。NICOSの場合は,カード会員の家族までフォローしているが,一般カード会員については,事前にIDカードを申請しなければ,これらのサービスを受けられないので,NICOSサービスセンターにIDカードを申し込む必要がある。さて,アシスタンス会社のサービスを例にとると,

 JCB「メディカルホットライン」のサービス内容は,

■日本語による緊急医療相談,医師,病院,そのほか医療機関の紹介,留守家族へ緊急医療メッセージの伝達,病院・輸送機関などへの立て替え払い,または支払保証(JCBゴールドカードに付帯されている海外旅行傷害保険の範囲内)。

JCB「ワールドほっとライン」のサービス内容は,

■事故相談サービス
日本人医師・もよりの医療機関の紹介・予約,医療機関へのキャッシュレス治療の手配,医師や医療機関との緊急時の通訳サポート,保険金請求に必要な書類の手配,付添者,通訳等の手配,警察への盗難届,事故証明入手等のサポート,賠償事故の場合の現場アジャスターとの仲介,現地で保険金を受取りたい場合の請求・支払い手続きなど。

 したがって,JCBの場合ならちょっとしたアクシデントなら「メディカルホットライン」や「ワールドほっとライン」,緊急性を要する場合は「日本語緊急サービス」を使うといった使い分けが必要になるだろうか。

 なお,現地での支払いについては,JCBの場合,「ワールドほっとライン」,「日本語緊急サービス」により,これらのアシスタンス会社の立て替え払いを行うようだが,病院によっては会員が立て替え払いをするケースもあるようだ。これについては,一般の損保が出している海外旅行傷害保険についても同様のようである。

 いずれにせよカード会社が提供する海外旅行者向けサービスについて,デスク毎の違いを認識した上でサービスを受けないと思わぬトラブルを生じてしまうので,事前に「利用の手引き」等を熟読しておく必要があるだろう。

 

−保険金の請求について(1社のみの請求でよい。)−
 
 一般にクレジットカード付帯の保険については,帰国後に請求を行うというスタイルを取っているようだ。これは,一般の損保商品と異なり,旅行前に請求書様式等を配布していないことに起因している。ただ,請求書に必要な添付資料等の内容としては,ほぼ同じなので,同様に扱っても構わないと思う。したがって,海外で事故等に遭った場合は,なるべくカード会社が「手引き」等で指示しているようなフローに従って動いた方がいいだろう。

 また,保険金の請求については,複数の損保に加入していても複数のカード付帯の保険に加入していても1社(1件)で足りる。これは請求書に他社の加入の有無を記載する欄があり,それを元に請求された損保会社から他の損保会社に連絡を取るようになっているようだ。なお,カード会社の保険デスクによれば,現地で同じ証明書を複数得ることは困難なので,1件でいいという背景もあるようだ。

 ところで,請求書に必要な書類だが,例えば疾病治療だと「保険金請求書」,「カードのコピー」,「日本出国日を示すパスポートのコピー」,「医師の診断書」,「治療明細書及び領収書」,「その他必要と認められる書類」(以上,NICOSの「補償サービスの案内」より。)となっている。「その他の必要と認められる書類」について,NICOSではその指示はないが,他の資料(「海外旅行傷害保険 ご契約のしおり」(ジェイアイ傷害火災),「保険サービス−ご利用の手引き−」(三井住友カード))を見る限りでは,「事故証明書」といったものが「場合によって必要となる書類」とされているようである。

 前段にも記載したが,初動で事務が面倒になるかどうかが決まるようである。漠然と「カード付帯保険があるから。。。」という認識ではなく,一度,頭の中でシミュレーションしてみることも必要だろう。とにかく現地でトラブルが発生した場合は,カード会社や損保が指定している「緊急連絡先」に問い合わせすることが重要だろう。緊急時で,これに因りがたい場合でも,同行者等にお願いしたりするなどして,早い段階で連絡を取っておいたほうが良いと思う。

 

−カードにより現地で対応に差がある−
 
 クレジットカード付帯保険については,上述のとおり,保障内容は損保商品とそれほど変わらないものの,海外での対応はカードによってかなり差があるようだ。例えばオリコなどは,基本的に帰国後の請求を原則としており,医療機関での立て替え払いサービスはない。損保商品では当たり前のサービスが,オリコでは省略されている格好になっている。では,損保商品とどの程度差があるのだろうか?

 表3はカード会社の保険サービス関連の小冊子と損保会社のサービスを比較したものであるが,三井住友海上火災保険会社と三井住友カードでは,多くのサービスで一致しているものの,賠償責任等の事故の場合のクレームエージェント紹介については明確な記載はない。相談窓口として三井住友海上ラインは提示してあるが,実際の利用状況はなんともいえないかも知れない。同じ引受損保を使っているダイナースも同様であろうか。ただ,内容について,この2社は比較的,引受損保のサービスに近い印象を受ける。

 次は,東京海上日動火災とNICOS,JAL-Club-Aである。NICOSの場合は,窓口をハローデスクで一本化している。キャッシュレスメディカルサービスについては東京海上日動火災のネットワークを使っているようだが,詳細についてはちょっと不明であろうか。以前の「NICOS カード補償サービスのご案内」(1994.3版)の小冊子では,東京海上の海外駐在員事務所一覧が掲載されていたりして,東京海上火災のネットワークサービスを強調しているような印象を持ったが,現在の小冊子ではそれを見ることができない。JAL-Club-Aの場合は,連絡先として東京海上火災のものをそのまま利用しているようである。医療関係のサービスについては強調して記載があるが,それ以外の項目についての説明書きはない。

 オリコについては,各種小冊子で詳細に説明がなされているので,他社と比べると良心的であると思えるが,残念ながらサービスについてはそれなりの印象を受ける。保険は付けるが海外の現地サービスは省略するという感じなのだろうか? また,海外でのトラブル時の相談窓口としてUC海外デスクを指定している。海外デスクの多くが1人で複数のカード会社を担当しているケースも珍しくないため,そのパフォーマンスについては疑問が残る。表には掲載しなかったが,アメックスについては,オーバーシーズアシストやグローバルホットラインでのサービスになるようであるが,肝心の損保会社との連携は一切見られない。これはグリーンからセンチュリオンまで同様である。サービスそのものはやってくれそうだが,損保との連携がないとオリコと同じ様な印象を持つのは私だけだろうか。

 表では一部を抜粋して比較してみたが,実際の損保商品とクレジットカードとのサービスには違いがある。違いを見極めるとうまく利用できることは言うまでもないが,損保会社そのもののサービスについても各社温度差があるはずであるから,場合によっては引受損保の異なるカードを複数持ったり,損保商品をうまく組み合わせるとより安心できるような気もする。

 「クレジットカードミシュラン」ではカード利用法について,研究しています。海外旅行傷害保険についても同様ですが,補償の厚さや項目については「損保商品」が優れているケースも少なくありません。また,カードブランドやカードカテゴリーに目を奪われることなく,当該カード会社がどの損保会社と提携しているかどうかも確認する必要があります。漠然と保険が付帯されているカードだから。。。という認識ではなく,引受損保や海外での現地サービスの充実度からカードを選ぶという選択肢もあるのではないかと思います。それでも,カード付帯保険のメリットは大きく,カード付帯保険と損保商品を比較したり,足りないところを補うことで,安い掛け金で充分な補償を得ることが可能になると思います。最近ではこういったカード付帯保険の弱点をカバーするような損保会社も出てきています。カード付帯保険についても賢い使い方をしたいものです。

 

表3 損保会社とクレジットカードとのサービスの違い

損保会社/
クレジットカード
引受損保 日本語
総合相談
デスク(医療)
日本語
総合相談
デスク(その他)
緊急医療
アシスタンス
サービス
キャッシュレス
メディカル
サービス
日本人医師
無料電話
相談サービス
クレーム
エージェント紹介
三井住友海上火災 三井住友
海上緊急
アシスタンス
センター
三井住友
海上ライン
AXAアシスタンス社
インターナショナルSOS社
ドクターホットライン
(野口医学研究所)
三井住友
海上ライン
三井住友ゴールド 三井住友海上火災 三井住友
海上緊急
アシスタンス
センター
三井住友
海上ライン
AXAアシスタンス社
インターナショナルSOS社
ドクターホットライン
(野口医学研究所)
三井住友
海上ライン?
Diners 三井住友海上火災 三井住友
海上緊急
アシスタンス
センター
三井住友
ダイナース
デスク
AXAアシスタンス社
インターナショナルSOS社
ドクターホットライン
(野口医学研究所)
三井住友
ダイナース
デスク?
東京海上日動火災 東京海上
海外総合
サポートデスク
東京海上
海外総合
サポートデスク
インターナショナル
アシスタンス社
インターナショナル
アシスタンス社
インターナショナル
アシスタンス社
NICOS 東京海上日動火災 NICOS
ハローデスク
(JTBグローバル
アシスタンス)
NICOS
ハローデスク
(JTBグローバル
アシスタンス)
インターナショナルSOS社 インターナショナルSOS社
JAL-Club-A 東京海上日動火災 東京海上
海外総合
サポートデスク
東京海上
海外総合
サポートデスク
インターナショナル
アシスタンス社
インターナショナル
アシスタンス社
損保ジャパン 損保ジャパン
ワールドアクセス
センター
損保ジャパン
海外ホットライン
損保ジャパン
ワールドアクセス
センター
損保ジャパン
ワールドアクセス
センター
損保ジャパン
海外ホットライン
ORICO 損保ジャパン 緊急ホットライン 緊急ホットライン UC海外デスク × UC海外デスク UC海外デスク

 

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